2020.07.05
「更年期」は女性なら誰にでもやってくる!抜け毛にも要注意!
身体的にも社会的にも大きな変換点「更年期」
更年期とは、閉経前後合わせた約10年間のことを言います。一般的には、45〜55歳が更年期世代と言われていますが、閉経の年齢も人それぞれで、更年期が早く始まる人もいれば、ゆっくりとくる人もいます。
更年期の原因
更年期の原因は「加齢」です。加齢により、卵巣機能が低下することで、女性ホルモンの分泌量が減り、様々な精神症状や身体症状が現れます。中には「更年期障害」と言って、仕事や家事などの日常生活にも支障が出てしまう症状もあります。
更年期と女性ホルモン
女性ホルモンが減少すると更年期障害も引き起こしますが、本来は女性に有効な働きがたくさんあります。
女性ホルモンは大きく分けると「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類に分けることができます。 女性の妊娠に大きく関わるホルモンはプロゲステロンで、女性らしい髪の成長や美しさの役に立つ働きをするのが、エストロゲンです。このうち、エストロゲンが更年期に大きくかかわってきます。
エストロゲンは、8〜9歳頃から分泌が始まり、分泌量は歳を重ねる毎に増えていきます。 20代〜30代に分泌のピークを迎え、その後はだんだん減少していきます。閉経が近づくころには、分泌量は大きく激減します。 更年期障害は、エストロゲンの分泌量の急激な減少に身体が追いつかないため、 症状として現れます。
代表的な更年期の症状
更年期障害の症状は大きく3つに分けられます。
- 放熱と血管の拡張に関する症状
- 発汗、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、 など
- その他の身体症状
- 頭痛、肩こり、目まい、動悸、疲れやすい、関節の痛み など
- 精神症状
- イラつき、情緒不安定、気分の落ち込み、意欲低下、不眠 など
更年期の症状は、様々あるため一つだけ発症する人もいれば、複合していくつか発症する人もいます。他の疾患が疑われる症状の場合は、検査も必要になってくるでしょう。
更年期世代の女性のライフステージ
更年期世代の女性は、子育ても終わり、子供も巣立ちほっと一息。そんな時期の人も多いかと思います。夫もそれまで、仕事でも第一線を退き、第二の人生を考え始める時期になる人もいると思います。
仕事をしている女性も、職場でのポジションの変化などの転機が訪れる時期かもしれません。また、この時期に親との別れを経験し、自分自身と向き合う機会も増える人も多くいます。
そんな生活の変化は必ずストレスをもたらします。生活スタイルの変化のタイミングと更年期のタイミングが重なりやすいため、余計不調を強く感じることもあるようです。
更年期は薄毛が進行しやすい?
女性ホルモン・エストロゲンの分泌量が更年期になると、急激に減り、そのためさまざまな症状が現れます。エストロゲンの分泌量激減により、髪の毛にも大きな影響をもたらします。
エストロゲンの働きは以下のとおりです。
- 自律神経のバランスを整える
- 女性らしい体を作る
- 乳腺の発達を促進
- 骨密度を維持
- 肌の潤いやハリの保持
- 髪にツヤを与える
- コレステロールの排出、分解を促進
エストロゲンの分泌量が減少による影響は下記のとおりです。
- 髪の毛の成長が弱くなる
- 頭皮を含め、肌が乾燥する
- 骨量が減少するため、骨粗しょう症のリスクの増加
- コレステロール値が上昇するため、動脈硬化のリスクの増加
頭皮や髪への長年のダメージの積み重ねが現れる
若い頃から、カラーリングやパーマなどを繰り返し、頭皮や髪の毛へのダメージが蓄積されている人もいらっしゃるかと思います。
更年期のエストロゲンの減少により、ダメージが修復しきれなくなると髪や頭皮に現れやすくなり、抜け毛や薄毛の原因になってしまうのです。
更年期そのものを無くすことは不可能ですが、少しでも効果的な対策をして薄毛を予防しましょう。
対処は早めに!更年期の薄毛を予防!
個人差はありますが、女性なら誰にでも更年期は訪れます。抜け毛や薄毛の対策は早めに取るようにしましょう。
更年期の症状をセルフケアで緩和しましょう
- 頭皮マッサージで頭皮環境を整える
- 頭皮マッサージは、指の腹でかるく指圧するように行います。頭皮マッサージは、指の腹で軽く指圧するように行います。 血流が高まる、入浴中や入浴後や洗髪後が特に効果的です。近頃は、ヘッドスパのお店もよく見るようになりました。 セルフでヘッドスパが、手軽にできる商品も販売されています。そのような製品も取り入れつつ、楽しく頭皮マッサージができるのが理想的ですね。
- ヘアケアで市販の育毛剤を使ってみる
- 近頃は、髪の毛や頭皮環境を整える成分が配合された、育毛剤も市販で購入可能となりました。いつものヘアケアに育毛剤をプラスして使ってみるのもいいかもしれません。女性用育毛剤は、女性ホルモンに似た成分が配合されていることが多く、髪の成長を促すことに効果があるでしょう。
- イソフラボンを摂取する
- イソフラボンは、エストロゲンと似た化学構造を持っており、大豆に多く含まれています。 更年期障害への対策として、イソフラボンを摂取することで、エストロゲンの働きを補う効果を得られるため、積極的に摂りたい栄養素です。 大豆から造られる豆腐、納豆、味噌を積極に摂るようにしましょう。最近は、イソフラボンを配合したサプリやドリンクも販売されています。イソフラボンの摂取がしやくなっている環境を活用しましょう。
更年期の薄毛は薄毛専門クリニックで対処を
肌のハリがなくなってきた、薄毛が気になるなど加齢による女性の変化は、女性ホルモンの分泌量の減少が大きな要因ではありますが、それ以外にも、生活環境の変化によるストレスなど、さまざまな要因が絡んでいます。女性の薄毛の悩み、特に更年期世代の悩みには、いろんな視点からアプローチする必要があります。
更年期以降も、輝いて生きていくために、薄毛に対して適切に対処して、明るく更年期を乗り切りましょう。 専門医のいるクリニックでは、ホルモンバランスだけでなく、いろんな観点から女性の薄毛の原因を調べていきます。 つらい更年期の悩みを軽くするために、一度相談に行かれることもおすすめします。
まとめ
女性になら誰にでも訪れる更年期は、体調不良を感じるケースも多く気が滅入りがちです。この時期は薄毛の進行も気になりはじめますので、セルフケアだけではなく、クリニックでの診療も視野に入れて薄毛の予防、治療をしていきましょう。少しでも悩みを減らして更年期をうまく乗り切りましょう。
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