2020.07.14
産後の抜け毛が気になる…
その原因・対策は?
産後の抜け毛はなぜ起きる
産後の抜け毛は「分娩後脱毛症」などとも呼ばれています。多くの出産経験者が、産後の抜け毛を経験しており、ポピュラーな抜け毛の症状で、決して珍しいことではありません。もちろん、程度は人それぞれで、気づかないくらい軽度で終わる人もいれば、このまま抜け続けたら、なくなってしまうのではないかと不安になるくらい抜ける人もいます。
産後の抜け毛には、女性ホルモンの分泌量の変化が大いに関係しています。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があり、髪の毛の成長にかかわるのは「エストロゲン」です。妊娠中は、エストロゲン・プロゲステロン共に分泌量が増えます。エストロゲンの分泌量が増えることで、ヘアサイクルにも影響が出ます。本来なら寿命が来て抜けるはずの髪の毛が抜けずに、なお成長を続けるのです。出産後、それまでたくさん分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンが一気に妊娠前の状態に戻ります。その減り方は急激で、この急激なホルモン量の変化から、産後の不調が起こることもあります。妊娠中、エストロゲンの影響で抜けずらかった髪の毛が、ここに来て一気にたくさんの髪の毛が抜けていきます。これが「産後の抜け毛」の正体なのです。
通常のヘアサイクルと同様に、産後の抜け毛の後も、次の髪の毛が生えてくるまでに約3~4ヶ月の休止期に入るため、この期間は、薄毛になった気がするのです。
産後の抜け毛が続く原因は?
通常、半年から1年で回復するはずの産後の抜け毛ですが、いつまで経っても回復しないという場合には、次のような理由が考えられます。
加齢やストレスや無理なダイエット、不規則な生活習慣など出産以外の要因でもホルモンバランスが乱れている場合は、産後の抜け毛をきっかけに症状が表面化し、産後の抜け毛とは別の原因で抜け毛が続いている、ということも考えられます。また、育児がはじまることによる生活習慣の大幅な変化を受け入れなければならないため、その意味で多くのストレスや疲れがたまりやすく、ホルモンバランスが崩れてしまうと、産後の抜け毛がなかなか回復しなかったり、逆に抜け毛が増えてしまうケースもあります。
産後の抜け毛を改善するには
産後の抜け毛の回復には、髪の毛を構成するアミノ酸(タンパク質)や、アミノ酸を効率的に摂取するのに必要なビタミン類、ミネラルなどを意識して摂取しましょう。体型を元に戻すための食事制限によるダイエットは栄養不足による薄毛を引き起こす可能性があるため、過度なダイエットに取り組んだりしないように気をつけましょう。
産後、母親の生活は赤ちゃん中心に回ることになり、外出もなかなかできず、睡眠時間も十分に確保できず、ストレスは溜まる一方です。ストレスはホルモンバランスを崩す要因の一つとなります。家族に赤ちゃんを預けて気晴らしに出かけたり、寝不足を解消する日を作るなど適度にストレスを発散することが大切です。
また、産後の抜け毛の回復には、頭皮環境を良好に保つことが大切です。ダイレクトに頭皮環境のためにできることは、シャンプーを見直すことです。産後に体質が変わり、それまで使用していたシャンプーが合わなくなる人も多くいます。シャンプーによるかゆみなどがある場合は刺激の少ないものに変えてみましょう。
不安が続く場合は、薄毛治療の専門クリニックに相談しよう
産後の抜け毛は、通常半年~1年程度で回復するといわれています。 しかし、この期間が過ぎても回復する兆しが無かったり、本当に回復するか不安な方は、薄毛治療の専門クリニックで相談することをお勧めします。薄毛治療の専門クリニックでは、産後の薄毛かどうか否か専門的な立場からの見解をもらうことができるとともに、抜け毛や薄毛に対する知見も豊富なため、産後に薄毛になったときの効果的な治療方法を提示してくれるはずです。
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