2020.07.10
女性はプロペシアを飲めるのか。
プロペシアが女性に与える影響とは。
髪のボリュームが減った気がする…、分け目が目立つようになった…そんな風に感じ始めたら、薄毛対策を始めるタイミングかもしれません。薄毛や抜け毛のケアには、食生活や睡眠などを見直す生活習慣の改善やヘアケアの改善、クリニックの受診、治療薬の使用などがあります。
薄毛や抜け毛が気になっている方は、予防方法や治療薬を調べたことがあるのではないでしょうか。薄毛治療に使用されている治療薬はたくさんありますが、男性用に開発された治療薬は女性が使っても意味がないものや、身体に悪影響を及ぼすものがあります。
「プロペシア」も、女性が使用すると危険な場合もある治療薬です。女性がプロペシアを使用するとどのようなリスクがあるのか、他にどのような治療薬がおすすめなのか、治療薬の入手方法などを紹介します。薄毛に悩んで治療薬の使用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
女性がプロペシアを使っても意味がない理由とは?
プロペシアは男性型脱毛症(AGA)の進行を抑える効果がある薬です。そのため、AGAを発症しない女性は服用しても意味がないと考えられています。
女性の薄毛の原因は、頭皮環境の悪化、頭皮の乾燥、皮脂の過剰分泌や、過度なダイエットなどによる栄養不足などが考えられます。薄毛対策にプロペシアを服用するのではなく、それらの原因に対処することが大切になってきます。
女性がプロペシアを服用すると危険って本当?
プロペシアは男性ホルモンに作用して薄毛を改善する治療薬です。女性はもともと体内の男性ホルモンが少ないため、服用することでホルモンバランスが乱れる恐れがあります。
ホルモンバランスの乱れると、頭痛や吐き気などのさまざまな体調不良のきっかけとなるだけでなく、薄毛や抜け毛を悪化させる可能性もあります。そのため、女性がプロペシアを服用することは身体に悪影響を及ぼすといえるでしょう。
プロペシアの副作用が妊婦に与える影響とは?
妊婦さんや妊娠の可能性がある女性は特に避ける必要があります。
プロペシアの成分が男子胎児の生殖器の発達を阻害する恐れがあるからです。プロペシアはジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの生産を阻害することで男性のAGAを改善させますが、DHTは胎児の男性器を分化させる役割も担っているためです。
お腹の赤ちゃんを健やかに育むために、妊婦さんは特にプロペシアの接触に十分気をつけましょう。
女性はプロペシア服用者とキスするのも危険なのか?
成分への接触だけで悪影響があるということは、プロペシアを服用中の男性とのキスや性行為も危険なことなのでしょうか。
プロペシアは唾液に移行はしないため、キスを危険と考える必要はありません。また、精液を介してパートナーにプロペシアの影響が及ぶこともないため、性行為もあまり心配する必要はないでしょう。
ですが、子どもを望んでいる夫婦の場合、万一のことを考えて1~3か月ほど前から男性にプロペシアの服用を止めるようすすめる医師もいます。子供に悪影響が出てからでは取り返しがつかないため、医師やパートナーとよく相談し、パートナーのプロペシアの服用について考えましょう。
女性が使用できる治療薬とは?
- ミノキシジル含有の発毛剤
- ミノキシジルは男性の薄毛対策で用いられ、発毛や髪の成長を促進する作用があります。クリニックで処方を受けるほか、薬局などでもミノキシジルを配合した発毛剤を購入することが可能です。
女性用はミノキシジルの含有量が少なめですが「含有量が多ければよく効きそう」と考えて男性用のものを使用すると、体に悪影響を及ぼすことも考えられます。必ず女性用の商品を使用してください。
ミノキシジルはもともと血圧の薬として開発された成分であり、妊婦さんや妊娠の可能性のある女性が内服するのは非常に危険とされています。事前に医師に相談したうえで、使用するかどうかを検討しましょう。
- パントガール
- パントガールは世界で初めて女性の薄毛に効果が認められた薄毛治療薬です。アミノ酸やビタミンなどの栄養素が主成分であるため、副作用などが少なく、サプリメントのように服用できるのが大きな特徴です。栄養不足を補い、頭皮環境を整えることで、健康な髪の毛が育ちやすいよう働きかけてくれます。
プロペシアが「男性用の飲む育毛剤」と呼ばれるのに対し、パントガールが「女性用の飲む育毛剤」と呼ばれることもあります。
- パントスチン
- パントスチンは男女ともに使用できる外用薬です。有効成分のアルファトラジオールが、AGAや加齢による抜け毛の原因を抑制し、薄毛を改善する外用薬です。
プロペシアよりも作用が弱いため、女性も使用可能とされています。
治療薬の購入方法とは?
治療薬の購入方法は主に「クリニックで処方してもらう」か「ドラッグストアなどで市販されているものを購入する」の2通りです。
クリニックで受診すれば、個々の体質や症状に合わせた治療薬を処方してもらえます。市販の治療薬はお手軽ですが、「多くの人が安全に使える」ことを念頭に置いて作られており、作用が控えめの傾向にあるため、より自分に効果的な薄毛対策を行いたい方は専門クリニックでの受診を検討するのがおすすめです。
また治療薬の成分を配合している海外の薬を、個人輸入サイトなどで扱っているケースがあります。クリニックにいかなくても入手できることや低価格であることなどから、個人輸入サイトを利用するケースもあるようです。
しかし薬の個人輸入には、異なる成分の配合された薬が送られてきたり、代金を支払っても商品が届かない、体に有害な成分が入っているなどのさまざまなリスクが伴います。厚生労働省に認可されていない薬だと、副作用が起きても原因がわからず、すぐに対処できないこともありえます。
これらのリスクを避けるためにも、治療薬の入手にはクリニックや薬局などを利用しましょう。
まとめ
女性がプロペシアを使用するのは危険であり、特に子供が欲しい女性や妊娠中の方は注意が必要です。プロペシアは女性が薄毛を改善する手段にならないばかりでなく、皮膚から吸収し女性の健康に悪影響を及ぼす恐れもあるため、触れないようにしましょう。
女性の薄毛の原因は主にストレスや、生活習慣の乱れ、血行不良などによって引き起こされることが多いといわれています。そのため、食事内容の見直しなどの不摂生な生活の改善することが大切です。また、女性に向けて開発された治療薬などで対応する方が、結果につながりやすいと考えられます。一度、専門クリニックへ相談するなどして、自分に合った治療薬を使用しましょう。
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